2021/11/04 16:30


当店のコーヒー豆のパッケージにはそのコーヒーの情報が記載されています。

スペシャルティコーヒーの理念の一つでトレーサビリティが明確であることがあります。
つまり、そのコーヒーが「どこで・誰が・どのように」作ったものかわかるということです。

お野菜でも「生産者の顔の見えるもの」って安心しますよね。
生産者も品質に自信があり志を高く持って取り組んでいるからこそ、自分の育てたコーヒーを知ってほしいと思っています。
消費者が関心を持って選ぶことで生産者もモチベーションになり、より美味しいものを届けようと品質向上に繋がります。
信頼が価値となり、お互いが豊かになる良いサイクルが生まれます。

ー パッケージに書いてある情報


・Location・・・地域
〇〇県や〇〇村といった情報。その地域の水や土壌の性質、微気候などでコーヒーの品質に影響します。
例えば、新潟県魚沼市のきれいな水源で育ったお米や、鹿児島県の火山灰を含んだ土壌で育ったさつまいものように、
品質の良いコーヒー生産に適した地域があります。

・Altitude・・・標高
標高が高い方が品質が良いコーヒーが生産できます。(※それほど高くなくても良いものもあります)
昼夜の寒暖差が大きいので、コーヒーチェリーがゆっくり完熟していくためです。
スペシャルティコーヒーが生産される地域は高地なのです。

・Varietal・・・品種
その品種ならではの風味、味わいがあります。
生産者は、その土地にあった品種、生産量の取れる品種、希少価値の高い品種、など目的に合わせて区画別で育てています。

・Process・・・生産処理(精製方法)
収穫したコーヒーチェリーをどのように脱穀して(または脱穀せず)乾燥させるのか。
最近は発酵技術も取り入れ、様々な生産処理が行われます。
この過程でコーヒーの風味、味わいは大きく変わります。
生産処理については別の記事で詳しくお伝えしたいと思います...。

・国/商品名・・・農園名やロット銘柄
例えば、グアテマラ の「El Injerto-Traditional-」はエルインヘルト農園の「トラディショナル」という商品で農園を象徴するロットになります。コスタリカの場合、精製処理場(ウェットミル)の名前と農園名が書いてあることがあります。「Don Mayo-La Pastora-」はラ パストラ農園で収穫したコーヒーチェリーをドンマヨ ミルで生産処理されたロットとなるわけです。コスタリカでは一人の農園主が「複数の農園」と「一つの精製処理場」を持っているからです。そのため「〇〇農園の〇〇種は〇〇製法で生産処理する」といった商品の細分化が可能になるのです。

・カップコメント・・・味わい、テイスティングノート
焙煎後のコーヒーをカッピングという手法でテイスティングしたときの味の印象です。
SCAAのフレーバーホイールを参考にして、時に自由に表現しています。


【参照:SCAA(http://www.scaa.org/?d=scaa-flavor-wheel&page=resources)】


以上の事柄がパッケージには書いてあります。
詳しい農園のストーリーや景色の写真、生産者の情報などは、オンラインストアの商品ページをご覧ください。

今飲んでいるコーヒーがどのように創られたか、情景を思い浮かべながら飲むとより豊かに感じるかもしれません。

ー まとめ

・今飲んでいるコーヒーが「どこで・誰が・どのように」作ったコーヒーか意識してみよう。
・関心を持つことで、創る人も楽しむ人も豊かになる。

一杯のコーヒーに感謝して、豊かなコーヒーライフをお過ごしください。





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